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2005年カンヌ映画祭パルムドール受賞作品、ダルデンヌ兄弟監督『ある子供』。 東京では恵比須ガーデンシネマで公開されており、 クリスマス一色のこの時期、一人であの場所を訪れるのはかなり勇気がいることですが (恵比須ガーデンプレイスはクリスマス・イルミネーションの名所)、 どうしてもこの映画を観たかったので、一人ぼっちで観に行ってきました。 [ストーリー] 20歳のブリュノ。定職には就かず、 仲間とともに盗みを働いて、その日暮らしをしている。 恋人はソニア、18歳。ふたりの愛は、まるでじゃれあう子犬のよう。 ある日、ふたりの間に子供ができる。 だが、ブリュノにはまったく実感がない。 盗んだカメラを売りさばくように、ブリュノは子供を売る。 それを知ったソニアはショックの余り倒れ、 ブリュノは、その時になって初めて自分が冒した過ちに気づくのだが…。 [観おわって] 映画は、生まれたばかりの子供を抱いたソニアが 階段を駆け上がるシーンから始まります。 役者の背後、間近から捕らえるカメラワークは、ダルデンヌ監督のいつもの手法です。 一方、子供の父親である主人公ブリュノ(ジェレミー・レニエ )。 ジェレミー・レニエ は、1996年『イゴールの約束』で主役を演じたあの少年です。 『イゴールの約束』では、移民の不法滞在を助け生計を立てる逞しい男の子を演じ、 何かを捉えて離さない、強いまなざしが印象的でした。 この映画でも、盗みをくり返し、飄々と、でも何かに追われるように生きる青年を 等身大の演技で見せています。 真っ当な生き方ができず、定職に就く事に全く興味を示さず、 考えなければならない事がたくさんあるはずなのに、 とりあえずのその場凌ぎで、ずる賢く現実から逃げ切っていくブリュノ。 自分に子供が出来たことさえ、その意味を理解しようとしません。 前作『息子のまなざし』では、自分の子供を殺めた少年を赦す父親を通して、 その複雑な「父性」の有り様が描かれていました。 本作では、社会的に何の責任も持たない青年が、彼女と子供との関わりを通して、 いかに自分が無力な存在か、生きることの難しさを知り、人を思いやることを、 社会的規範とは全く別の次元で理解していくプロセスが描かれています。 何も持たないブリュノは、不器用に遠回りをしながら、 自分にも、失いたくないものがあることに気づいていきます。 空の乳母車を押しながら、怒るソニアを追う姿はとても滑稽ですが、 一人では生きられない彼の弱さは、 誰かを大切に思うという人間の自然な感情であり、この映画の唯一の「救い」です。 ダルデンヌ作品は、社会的に恵まれない若者の現実と逞しさを、 これでもかと言う程の臨場感で見せつけてきますが、 どんなに辛い現実の中でも人間が持つ「善なる心」のようなものを、 きっちり映画の「救い」として見せてくれます。 だからこそ、ダルデンヌ作品を「観るべき映画」として多くの人が支持するのです。 弱々しい2人がお互いの傷を分かち合い、慈しむように手を握り合うラストシーンは、 それまでの寒々しい現実の断片の上に、微かに温かい光が差したようでした。 人はどうして一人では生きられないのか。 画一化された価値観を壊してでも、得ようとする大切なものとは何なのか。 クリスマスシーズン、女なら男なら絶対観るべき映画です。(★★★☆☆) 『ある子供』 2005年ベルギー・フランス映画 監督・脚本 ジャン=ピエール・ダルデンヌ/リュック・ダルデンヌ 出演 ジェレミー・レニエ/デボラ・フランソワ |
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ある子供('05)
? ...続きを見る |
LA SPECTATRICE 2005/12/29 00:49 |
「ある子供」
年の瀬にきて、凄い映画を見てしまった。 監督ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ。カンヌパルムドール。 ...続きを見る |
MIWOのレタスなLOGBOOK 2005/12/30 04:01 |
映画「ある子供 L'Enfant 」を観る
18歳のソニア(デボラ・フランソワ)と20歳のブリュノ(ジェレミー・レニエ)に息子が生まれる。病院から戻ったソニアは、定職もなく怪しい商売でその日暮しをしているブリュノにまじめに働くよう頼む。。。 2005年カンヌ国際映画祭パルムドール賞に輝いたベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟の作品。8mmフィルムで撮影したようなドキュメンタリータッチのリアルな映像に釘付けになった。 ...続きを見る |
酒焼け☆わんわん 2006/03/28 20:30 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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コメントありがとうございました。「ソウウツおかげでFLASHBACK現象」の中の人です。ガーデンプレイスはクリスマス仕様でしたね。去年のイブは一人で映画館に訪れてロンリー鑑賞でした。ジェレミー・レニエが大きくなっていて感慨深かったです。本作を見ているときは気づかなくて、鑑賞後に知ったのですが^^; |
現象 2005/12/17 02:25 |
こんばんは(お、現象さん、こんなところで)。 |
栗本 東樹 2005/12/17 03:03 |
一人で観た後、女が男と一緒にシレ〜っと観てその反応を見る、みたいな。これ、女の禁じ手「男を試す」ツールに使えそう、なんて思ったりしました。 |
Ako 2005/12/17 12:08 |
ごめんなさい、現像さんじゃなくて現象さんでした。写真の現像屋さんじゃなくてFLASHBACK現象の現象さんなんですね、勘違い。 |
Ako 2005/12/17 14:20 |
こちらのブログにコメント、有難うございました。 |
kusukusu 2005/12/19 00:27 |
たびたび、こんにちは。 |
kusukusu 2005/12/22 19:39 |
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