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help リーダーに追加 RSS 『君とボクの虹色の世界』

<<   作成日時 : 2007/10/24 02:04   >>

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小説はなるべく読まないようにしています。
小説を読み始めると、止まらなくなるからです。

一冊読むとまた一冊、
通勤の電車の中で、歩きながら、
一旦読み始めると、むさぼるように読み耽ります。
本が好きな人なら、
何でもないことかもしれませんが、
こうして永遠に本を買い続けていいのだろうか、
という罪悪感のようなものがつきまといます。
いつかこのサイクルを終わらせなければと思いながらも、
物語にのめり込むあまり、
しだいに、現実とフィクションの世界が融け合っていき、
今よりもっと、
生きるのが難しくなりそうで、不安に陥ります。
ふと我にかえり、
わりに真剣に考えてしまいます。

今読んでいる本は、
作者が年若いせいか、
おおむね、とるに足らない内容なのですが、
時折、ズキっと刺さるフレーズがあり、
立ち止まらされます。

〈誰よりも自分をうまく騙せる者が、誰よりも楽しく暮らせる〉
登場人物の一人である孤独な自殺屋が、
(人を自殺させるプロ。その男が前に立つと、
 皆本当は死にたかったかのように自殺していく。)
肌身離さず持っている、『罪と罰』からの引用らしいこの一節が、
とても引っかかりました。

本当にそうなのか。
自分を騙し得た幸せの幻想は、
いつか自分の中で破たんすることはないだろうか。

『君とボクの虹色の世界』という映画をDVDで観ました。
奇妙なキャラクターの登場人物たちのハーモニー。
言葉少なな中に、独特のリズム感があり、
哲学的な言葉の羅列が、何とも心地よく、
突拍子もない出来事が不規則に発生しつつ、
もつれた糸がしだいに解けていくように、
映画の中に引き込まれていきます。

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誰かとつながることは、
目の前にある、身の丈ほどの大きな紙を突きやぶり、
その先にある何かを確認することに似ている。
時に、何より楽しい作業であり、
時に、この上ない恐怖である。

FOREVER YOU ME

一人でいることで育まれる強さがあります。
自分が自分でいるために、
誰かと触れあいたいと思うことがあります。
生きていくために、
ただ生きていくために、
自分以外の誰かのぬくもりを感じたい、
ただそれだけ。

限りなく狭い世界で、
限りなく大きな夢を見る。
人の営みすべてが、愛おしく感じられる映画でした。(★★★★☆)

『君とボクの虹色の世界』
2005年アメリカ映画
監督・脚本・出演 ミランダ・ジュライ
出演 ミランダ・ジュライ/ジョン・ホークス/マイケル・トンプソン/
   ブランドン・ラトクリフ/カーリー・ウェスターマン/ヘクター・エリアス

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