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help リーダーに追加 RSS 『BOOTLEG FILM〈海賊版=BOOTLEG FILM〉』

<<   作成日時 : 2007/11/01 00:53   >>

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1999年度のカンヌ映画祭ある視点部門出品作品
『BOOTLEG FILM〈海賊版=BOOTLEG FILM〉』を観ました。

直線的なカメラワーク、
滑らかさのない角張ったテンポ、
無駄のないシンプルなモノクロの映像、
2人の会話から、
しだいに複雑な事情が明らかになっていく。
車窓を流れる風景は雪山で、
場所や時代を限定するものは出てこない。

下北沢の小劇団か、
さもなければ映画学校の卒業製作か、
計算された荒っぽさだということは分かるのだが、
まるで悪ふざけである。


「映画の話ばかりするな。現実を生きろ」
「俺にとって映画は現実だ」
皮肉のように。

人を3人殺したヤクザと警察官
事故で死んだ1人の女をめぐり、
事態はどんどん悪化していく。
取り返しのつかない泥沼に堕ちていく。

あの女が本当に愛していたのは、
俺か、それともお前か。
滑稽としか言い様のない不毛な会話がつづく。

生か死か
2人の男のロードムービー
取るに足らない物語、
そもそも人の人生に意味なんてあるのか。
これこそが映画である。
シブすぎる。(★★★★☆)


BOOTLEG FILM〈海賊版=BOOTLEG FILM〉
1999年日本映画
脚本・監督 小林政広
出演 柄本明/舞華/中野若葉/高仁和絵/環季/ 北村一輝/椎名桔平



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
この監督はほんとの映画マニアですね。
もともと小林氏はピンク映画の脚本なども書いていらしたのですが、あるピンク映画では会話の中でパトリス・ルコントの映画がどうのこうのなんて話をしていて。そのピンク映画の筋とはあまり関係ない、あまり必要もないような会話なんですよ。ああ、ほんとの映画好きな脚本家なんだなあと。ちょっと気恥ずかしい気もするけれども、ここまで万年映画青年(すでに中年ですが)に徹して作り続けているというのは清々しい気もします。
この監督は本国、日本よりフランス(というかカンヌ映画祭)で妙に評価されているようですね。
kusukusu
URL
2007/11/02 22:59
kusukusuさん、こんばんは。
この映画でも、タランティーノの話がたびたび出てきました。全体的に実験的な匂いがあるものの、どこかで観たことがある構図を繋ぎあわせたような印象があったし。そういう意味で、気恥ずかしい感じ、よ〜くわかりました。
ただ、映画に対する姿勢と言うか、美意識の追求のしかたと言うか、そういうストイックな感じはすごく良かったし、その潔さが好きでした。
Ako
2007/11/04 00:34

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